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昨日乗馬倶楽部に顔を出しました。

会友馬だったブラックベリー号(以下ブラック)が乗馬を引退し、養老馬として乗馬倶楽部で余生を過ごしていましたが、22日に32歳という高齢で亡くなり、乗馬を引退してからの間、ブラックを所有し、面倒を見てくれていたマダムSさんを慰めようと出かけました。


4歳以上の馬の年齢換算式

(馬の年齢-3)×3+17=人間に当てはめた年齢


なので

ブラックの場合

(32-3)×3+17=104歳

ということになりました!

大往生ですね。


ブラックは馬場馬術の馬でした。
かつては私も、彼には大変お世話になりました。




いろいろな乗り方の会員達を乗せて動かなければならない倶楽部の馬達は本当に大変です。
体の疲労もあるでしょうが、精神的な苦労もたくさんあると思います。
倶楽部の会有馬は、性格もおだやかで、ちょっとやそっとのことでは怒ったりしないことがまず第一条件です。

乗り方の違う人がいろいろ乗るわけですから、さっき乗った人と乗り方が違うからといって、へそ曲げて動かなかったり、怒ったりしたのでは私達の練習になりません。

私が以前乗ったスタローン君がいい例で、彼は確実に自馬(個人所有の馬)向きです。
個人所有の馬だと、オーナー一人しか乗りませんから、馬もその人の乗り方さえ覚えてしまえばいいわけです。

会友馬達は、人間の乗馬上達の為にかなりストレスを感じていると思います。
しかし、かわいそうですが、それも彼らの生きる道です。
競走馬を引退、もしくは競走馬になれなかった馬達が乗馬になるのが日本では多いですが、乗馬にさえもなれない馬達も少なくありません、というか、そっちのが多いと思います。

乗馬にもなれなかった馬の行く末は、あえて言わなくても想像できると思います。
馬の生産数が多すぎるゆえ、乗馬になれただけでもラッキー!という状況がほんとのところです。

とっても悲しいですが、それが馬社会の現実です・・・




ブラックはその名の通り、全身黒い馬です。
少し臆病で入れ込んだりしてしまいますが、サラブレッドの割にはがっしりしていて大きく、見栄えも良いし、頭も良いので競技会にもいつも出ていました。

馬場馬術の競技は、20m~40m、または20m~60mの四角に囲まれた中にA,B,C,D・・・という標記があり、それぞれの地点から次の地点まで定められた運動をしながら経路として回る、という競技なのですが、例えば今は常歩(なみあし:歩く)で、次のA地点から駆足(かけあし:走る)発進という場合、ブラックはそれを覚えてしまっていたのでした。

まぁ大体人間も馬もいつも同じレベルの競技種目なので、経路を何度も回れば覚えてしまって当たり前と言えば当たり前なのですが、同じように競技に出ている他の馬もいましたが、全然覚えませんでしたね~(これが普通です!)

決められた地点からの運動の変更は、早すぎても遅すぎても減点になってしまうのですが、Aから駆足というのを覚えているブラックは「あ、あそこから駆足だぞ!よし!駆足するぞ~するぞ~」と先走り、かなり手前から駆足しようとしてしまうので、ちゃんとAの地点までは常歩にするよう抑えなければならないのです。
意気込みだけは買ってあげるのですがね~

抑えすぎれば止まってしまいますし、抑えられなければ

「行かないで~!」
「いえ!ボク行きたい!」
「いやダメダメ!」
「やだよ!ボク行くんだ!」
「あ~れ~~ダメだって言ってんのにぃ~~」

と、拳と脚で押し問答が繰り返され、バタバタしながらかなり手前から駆足が始まってしまいます

ブラックのそれにはみんなそれぞれ苦労していましたが、できたら「良かったね~」とみんなに安堵され、できなかったらできなかったで「アッハッハー!」的な感じで笑い話だし
当時は落ち込んだりしても、いろいろなハプニングがあった方が、今となっては良い思い出になりますね。

様々な運命を辿る馬達の中で、養老馬として余生をのんびり過ごせたブラックは本当に運が強く幸せな馬だったなと思います。

走って逃げることが敵から身を守る手段である馬は、起き上がれなくなることは「死」を意味するということを本能的に解っています。
それを悟り覚悟した時は自分から横になります。
なので、ブラックは横になったらもう起き上がれないとわかっていたのでしょう、3日間立ちっぱなしだったそうです。

ブラック長い間お疲れ様でした。
私達を楽しませてくれてありがとう!
今は広い空を自由に、思う存分駆け回っていることでしょうね!



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【無題】
先日、家でブラックは長生きだよね~。と話をしていたばかりでした。32歳の大往生だったのですね。最期まで周りの人に見守られて幸せだったと思います。

本当に頭の良い子でしたよね。私もブラックからいろんな事を教えてもらいました。
乗馬からスパッと離れてしまった私にとっては、乗馬の思い出は、ブラックとのことがほとんどです。あの頃は、本当に楽しかったです。

これから、ときどきお邪魔しますね。



【Re:無題】
ふうさん、訪問並びにコメントありがとうございます

お久しぶりです。

ブラックが超現役の頃は、私は「障害」の方がメインで、「馬場馬術」の「馬」の字も知らなくて、ブラックにも、「とんでもない乗り方をしてたもんだ!(今でもそう変わらないでしょうが・・・)」と申し訳ない気持ちでいっぱいです!

でも乗馬倶楽部の雰囲気(ボロいクラブハウス)や、一緒にレッスンしたあの頃のメンバーの方々といるのが一番楽しかったかなぁ~なんて思います。
全てがほのぼのとしていましたよね!

ブラックはみんなに愛されて本当に幸せですよね。
何年も前なのに、みんなの心の中にずーっといること、ブラックに伝わるといいな~
魂になった今、きっとブラックに伝わっていると私は思います!


更新不定期で、思いつくまま書いている変なブログですが、遊びに来てくださいね
【無題】
最後まで頑張ってたのね。動物は喋れないけど教えてくれることいっぱいあるよね。映画ブラックビューティが余生をのんびりと木陰に横になってる回想しているシーンとブラックが重なります。きっとブラックも色々思い出しながら旅立ってんでしょうね。乗用馬として幸せな一生でしたよね。
【Re:無題】
そうですね、本当に最期の最期まで頑張りました。
ブラックの世話をしてくれていた人達にも会いたかったのではないでしょうかね~?
本当にブラックは幸せ者でしたね。

できるものなら、どの馬にもそういう愛情をかけてあげたいし、少しでも幸せな気持ちを持って旅立ってもらいたいですね。
人間の為だけに尽くしてきたのだから。
【寂しいですね】
ブログに掲載有難う。ブラックは本当にいい思い出を作ってくれたよね。
乗馬していて一番楽しい時期だったかなと、ブログ読みながら色々思い出します。
練習でも試合でもネ クラブで馬割見てブラックだとラッキーと思たことも。
ほんと頭いい子だったから、どの馬も皆な先生、だけどブラックから教えてもらったこと多かったよね。  マダムSさんには養老馬として最後までクラブで面倒見て下さったこと、本当に感謝です。ブラックも年取って知らない土地で回りに知らない人、馬では淋しかったでしょうから。
いくら素敵な場所で、いい人たちでもと。
最後まで頑張って生きようとしてたことに胸がいっぱいになりました。
皆に愛され、天寿全う、きっときっと幸せだったよネ。
お疲れさま。ありがとう、ブラック!
【Re:寂しいですね】
イゾルテさんコメントありがとうございます。
遅くなりましてすみません。

ブラックは3日間立ち通しでしたが、その後はやはり疲れて横になりました。
それでも這って全身外に出たそうです。
最期まで生きる希望を捨てなかったのでしょうね。

動物といると、「生きる」ことの意味や大切さ、深さを思い知らされますね。

あの頃、もう少し上手にブラックに乗ってあげたかったですね~
まぁ無理な話ですが・・・
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ゆみべぇ
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自己紹介:
動物が好きです。
青空が好きです。
草木の香りが好きです。
食後の食器洗いが好きです。
自分が好きと思えた瞬間が一番好きです。
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