3月30日はガッちゃんの生前の誕生日なので、また思い出話になります。
直接ガッちゃんの事ではなく私の馬のハプニング話です・・・
でもつながってるので・・・
以前のブログはこちら
ガッちゃんのこと<続編①>
まんじゅう怪我を負わせながらもガッちゃんはそれなりに普通に暮らしていました。
その後、私は引越しすることになり、通うのが遠くなるので今の乗馬倶楽部を退会し、当時世田谷区にあった「A乗馬学校」に変わることにしました。
悲しかったですがガッちゃんとはお別れです。
A乗馬学校は大きな大会にも数多く出場し、歴史も古く名のある乗馬クラブです。
レッスンも非常に厳しかったですが、その分中身も濃く、充実感は半端なかったです。
しばらくして、前の乗馬倶楽部の友達(K)も移ってきたのですが、馬場のレッスン中、指示された運動ができなくて馬歴を聞かれ、本当のことを言ったらまずいかも?と思って半分の年数を言ったら「そんなに乗っているのにどうしてできないんですか?」と・・・
「もっと少なく言えば良かった~」と彼女は後悔してました
出まかせの馬歴は確か「3年」と言ったと・・・
彼女は平日は仕事で土日しか乗れないのに・・・結構厳しいな~
私はそれを聞いて「どうか馬歴聞かれませんように!」といつも思っていました。
競技会も先生から声がかからないと出られません。
私は競技会はあまり出たくない部類なので「ラッキー」と思っていましたが、先生は何を血迷ったのか「次の障害の競技会出ませんか?」と言ってきました。
しか~も馬は、普段のレッスンでも難しい(わりとキレやすく、すぐぶっ飛ぶ)馬に当たりそうな気配!「え~~~絶対嫌だな」と思いながら、よっぽど出る人いないのかな~と、困っている人をみるとほっとけない性格が災いし、仕方なく
「はい・・・わかりました」
場所はクラブ内なので楽でしたが、競技会前日大雨
当日、朝方雨は上がったけど馬場ドロドロ!
馬は予想通りの前述の苦手な馬!「こんなとこで絶対落ちたくないよ~」
1頭の馬に4人乗り、私はその1番目でした。
馬も馬なので「絶対人柱だね」と友達(Y)が笑いながら言いました
待機馬場で先生の下乗り後、私に乗り替わる時「馬に気づかれないようにすばやくそっと乗ってくださいっ!」
「馬気づくでしょ・・・普通・・・」
最初から気づかれていたのか乗り方で気づいたのか、想定通り段々ペースが上がってきました!
5個目ぐらいの障害を拒否した後完璧にブチ切れドッピューンと・・・
ギャラリーからは女性の悲鳴が!「誰?キャーーーとか言ってんの!馬やってる人じゃないな~見に来た家族かなぁ?」
でもこのスピードで、もし馬が急停止したら私空飛ぶの確実!
馬が急回転したら遠心力で吹っ飛ばされやっぱり空飛ぶの確実!
あの悲鳴もわからなくもない。
その後ベシャッと着地でドロドロだよな~
ドロドロだから痛くはないだろうけど・・・
顔から入ったら悲惨だけど、それ以上に笑われるな~
ゲラゲラ笑いじゃなく憐れみ混じりの苦笑というやつか・・・
髪の毛にも砂入っちゃって、シャンプー大変そうだな~
止まってほしいけど勝手には止まってほしくないな~と、爆走中の何秒かの間に色々と思いながらも「落ちるのここかもぉ?」
と、覚悟を決めたけど、(鞍に寝るぐらい体を反らせて体重を後ろに持っていったような・・・そう、空が見えたような記憶が・・・馬vs私の体重=私の体重の勝利)何とか抑えることができて再び拒否した障害へ!
次は飛んでくれました
というか、「ざけんなよ!」的に・・・
それからは相変わらずペースは超速いけど障害拒否もなく、バーの落下もなく1反で終了。
馬場の2/3ほど爆走したのでタイムオーバーも取られたかも?「あそこでよく抑えられましたね」
と、変なところ褒められ複雑な気分(あったりまえじゃん!泥まみれ嫌だもん!)
まぁあんな状態じゃ騎乗姿勢や飛越姿勢だの、間歩とか馬の踏み込み位置とか指導する範疇じゃないだろうし、「よくぞご無事で」しかないよね~
調馬索廻し足りなかったんじゃないの~?
ったく~
馬も疲れたのか、3番目に乗った人が、丁度いいペースで回ってきて賞状とリボンもらってました!
それを見た友達(Y)が「やっぱり人柱だったね!」とゲラゲラ笑っていた
後で気づいたけど、確かにあの4人の中では私が一番障害歴長い・・・
やっぱりほんとに人柱として声かけられたのかも・・・と思わざるを得なかったデス
でも終わるとあの恐怖も忘れ妙に達成感!「あ~面白かった!出て良かったぁ~」
2回目の競技会は馬事公苑。
お天気もずーっと良く、しかも馬は超優秀な競技馬!
とっきど~きしかレッスンに出て来ない(馬がこわれるから)安心安全なお利口さんです。
なので、笑えるエピソードは残念ながらありません。「馬の上に乗ってるだけでいいですからね~」
「は~~い!」
「何もしなくていいですよ~」
「は~~~い!」
2回目は心穏やかに乗れてとっても楽しかったです。
ただ下馬した後の馬の手入れとかは学生達がやるので渡しておしまい。
お世話になった馬にお礼も兼ねて手入れしたい私としてはそれがちょっと寂しかったです。
「A乗馬学校」は常にお客様として扱ってくれて、とっても気分の良い乗馬クラブでした。
レッスン前の馬装もレッスン後の手入れもインストラクター見習いの人やバイトの学生達がやってくれます。
彼らが都合がつかない時は会員がやりますが、そういう日は少なかったです。
でも私は「ただ乗るだけ」なのはちょっと寂しかったので、手入れができる日はすごく嬉しかったです。
そんなこんなでA乗馬学校で1年が過ぎようとしていた頃、前の乗馬倶楽部の友達から連絡が入りました。
「ガッちゃんが障害飛ばなくなってきちゃって出されるらしいよ」
<つづく>

また折をみて・・・

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